ホルン教則本の部屋

ホルン教則本 

1)ホルンの歴史

ホルンは、トランペットやトロンボーンなどと同じく、唇の振動を楽器に伝えて音を出す吹奏楽器ですが、古代はただ動物の角をくりぬいただけの、大変単純なものでした。ここから、Horn(英、独),Cor(仏)、Corno(伊)<角という意味〉という言葉が生まれたのです。その後、中世ヨーロッパではおもに狩りの際の信号として用いられ,
Cor'de Chasse(狩りのホルン)と呼ばれていました。バロック時代になると、オペラの管弦楽に取り入れられましたが、こののホルンは、ただ単に管を巻いただけのNatunal Horn(ナチュラル・ホルン)でしたので、もちろん自然倍音のみしか音を出すことが出来ませんでした。したがって、かなり高音域では、旋律も演奏する事が可能でしたが、和音を演奏する時は、かなり限られた和音しか演奏する事が出来ませんでした。

18世紀後半の古典時代には、べルの中の右手をふさいだり、開放したりする事によって、半音あるいは全音さげて、自然倍音以外の音を演奏する方法が考え出されました。特に高音域においては半音階も演奏する事ができるようになり、この頃からホルンにも旋律的なパッセージが多く与えられるようになりましたが、この奏法は著しく音色を損なってしまうという欠点がありました。

19世紀に入りピストン・バルブやロータリー・バルブが発明され、ホルンにも取り入れられました。この頃までは、F,E,Eb,D,Aなど替管を差し替えていたのですが、バルブが発明されるにあたり音色の面からF管が基本とされるようになりました。このホルンが現在使われているホルンです。

1898年、クルスペによりダブル・ホルンが開発され、今ではこのダブル・ホルン(F-Bb)が主流となっています。また、現在ではハイF管、ハイBb管を組み合わせたドリブル・ホルンなどもあります。その他、同系列の楽器として、スイスのアルプ・ホルンや、R・ヴァーグナーによって考案されたヴァーグナー・テューバなどがあります。

1.ホルンの歴史 2.楽器の選び方 3.マウスピースの選び方 4.ミュートの種類 5.楽器の手入れ
6.アンブシュア 7.正しい姿勢 8.正しい手の入れ方 9.呼吸法